葉っぱのフレディ-いのちの旅-
〈作者・訳者〉
レオ・バスカーリア 作
みらい なな 訳
〈出版社・値段〉
童話屋 1,500円+税 1998年
ISBN:9784887470026
〈対象年齢〉
6歳~小学中学年(一緒に読み聞かせて)
小学校中学年以上(ご自身で)
~大切な人との永遠の別れを余儀なくされている方たちに~
フレディは、今年の春、木のこずえのりっぱな葉っぱとして生まれました。たくさんの仲間に出会い、一緒に楽しくすごしながらたくさんのことを学びました。太陽や月は、沈んでもまた、秩序正しく昇ることや、次々めぐってくる季節のこと。夏は、たくさんの人のために木かげを作って喜ばせたり、秋にはきれいな色に衣替えをして人々の目を楽しませてあげました。いろいろな体験を通して、フレディは生まれてきたことを感謝します。季節の移り変わりとともに、自分のまわりにさまざまな変化が起きることを知ります。同じように自分も変わっていくことに気づくのです。冬になり、仲間の葉っぱがみんな小えだから引越しの時期が来るのを静かに待っていることを知りました。
「ぼくも、ここからいなくなるの?」
「死ぬ ということでしょ?」
“いのち”あるものが変化していくことは自然なことだ、と友達に教えられます。その友達も、静かにいなくなり、小えだにフレディがひとりになりました。
そして、迎えにきた風にのって、枝をはなれ、そうっと雪に上におりました。痛くもなく、こわくもありませんでした。そこは、意外とあたたかで、居心地のよいところだったのです。
また、春がめぐってきました。
6歳~小学中学年には一緒に読み聞かせながら。小学校中学年以上には、ご自身で読みながら、葉っぱのフレディを自分に重ね合わせて”いのち”について考えてくれる方にお勧めです。
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