がんになった親と子どものために
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月のかがやく夜に-がんと向き合うあなたのために-

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〈作者・訳者〉
リサ サックス ヤッファ 作
遠藤 惠美子 訳
向山 雄人 監修
〈出版社・値段〉
先端医学社、2,625円
絶版ですが、図書館で借りたり、アマゾンで購入可能です。
〈対象年齢〉
3歳のお子さんから大人まで

あるおかあさんが病気になります。その病気は「がん」でした。おかあさんは、子どもたちに、自分が「がん」であることを話していきます。「がん」が見つかったときの状況、その時の自分の気持ち、これからどのような治療をしていくのか、どのような状況になるのか、子どもたちにどのように過ごしてほしいのか、そして今自分がどう思っているのか…一つ一つ段階を追って、伝えていきます。

「がん」になったこと、治療をうけることはなかなか周りの人に言いにくいと思われる方も多いと思います。お子さんにも、周りの人にも。

周りの人に手当たり次第に伝えましょう、とはいいません。ただ、お子さんや、ご家族、恋人、ご両親やお友だちといった「大切な人」に伝えて理解を得ることで、日常生活で思わぬ助けを得られて治療を受けやすくなったり、気分が楽になって暮らしやすくなることもあります。大切な人たちに支えられ、大切な人たちを支えながら、医療者と話し合って治療をすすめていくことが、より気持ちよく暮らしていくための鍵になるのではないでしょうか。

この絵本は、お子さんに限らず、ご自分の周りの「大切な人」に病気のことを伝えていくときに大きなヒントをくれるでしょう。そのまま使っても使わなくても、「がん」であることはきちんと伝えていいということと、どういうことを伝えたらよいのか、その方法や流れを教えてくれる本だと思います。

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