ママ、なんで?びょうきのママにききたいの
〈作者・訳者〉
阿部 円香 文
さとみ 絵
〈出版社・値段〉
書肆侃侃房 1,200円+税 2013年
ISBN:9784863851214
〈対象年齢〉
幼児~
まほちゃんが3歳になった頃、大好きなお母さんが入院してしまいました。自分がよいこでなかったために病気になってしまったと思ったまほちゃんに、おばあちゃんが優しく教えてくれました。「まほのせいではないのよ。」
しばらくしてお母さんがお家にかえってきましたが、前のようにボール遊びをしたり、公園に連れて行ってくれたりしてくれません。
まほちゃんは不安になってパパに聞いてみました。
「ママは、まほのことが嫌いになったのかなあ?」
パパはにっこり笑ってこう答えます。
「ママは、ずっーとまほのことが大好きだよ。ママは病気のせいで、前よりパワーがなくなって元気いっぱいに遊べないんだよ。でも、お仕事をしていた頃よりずっとまほと一緒にいられるし、まほのお話をよく聞いてくれる。いいことだってあるじゃないか。」
少しずつ、少しずつ、この状況を受け入れていくまほちゃん。
たくさんの「どうして?」にゆっくり優しく説明していくことの大切さがわかります。
巻末には専門家からのメッセージや体験談もあり、いろいろな思いが詰まったこの絵本は、きっと病気を抱えたお父さん、お母さん、そしてその子どもたちの架け橋になってくれるのに違いありません。
- 子どもに伝えるときは3つの“C”を念頭に
- がんについて子どもと話をするときのヒント
- 思春期の子どもを支援するための助言
- 子どもの発達段階と悲嘆の表現
- 家族ががんになった子どもを支える:診断について
- 家族ががんになった子どもを支える:治療について
- 家族ががんになった子どもを支える:予後について
- 家族ががんになった子どもを支える:10代への配慮
- 家族ががんになった子どもを支える:いつでも話ができるように
- 配偶者の死後、子どもに新しいパートナーについて話すことについて
- 子どもだって知りたい
- Hope Treeよりお送りしている小冊子
- オリジナル資料
- オリジナル資料2
- オリジナルメッセージ
- 迷ったときに手にする本
- おかあさんが乳がんになったの
- 発病から治療中
- またね
- いつだってスタートライン(詩)
- 3つのなぞ
- たいせつなこと
- きずついたつばさをなおすには
- 恵みのとき 病気になったら(詩)
- だんろのまえで
- 月のかがやく夜に-がんと向き合うあなたのために-
- お父さん・お母さんががんになってしまったら
- おかあさんだいじょうぶ?
- あさになったのでまどをあけますよ
- ママ、なんで?びょうきのママにききたいの
- 末期から死別後
- 絵本版 象の背中 -旅立つ日-
- あの夏
- ぶたばあちゃん
- 水平線の向こうから
- 大切な人が死んじゃった トレボー・ロメイン こころの救急箱
- ポケットのなかのプレゼント
- つみきのいえ
- 岸辺のふたり
- くまとやまねこ
- アニーとおばあちゃん
- 大切な人を亡くした子どもたちを支える35の方法
- あさになったのでまどをあけますよ
- いのち全般
- あの犬が好き
- がんになった親が子どもにしてあげられること
- 葉っぱのフレディ-いのちの旅-
- いのちの時間
- ナヌークの贈り物
- ずーっとずっとだいすきだよ
- はるにれ
- よあけ
- かぜはどこへいくの
- よくある質問
- 参考サイト・資料
- 研究成果(論文・学会発表)
- 患者と家族の方へ
- 医療従事者へ