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子どものサポートプログラムCLIMB®

CLIMB®プログラム(がんの親をもつ子どもへのサポートグループ)とは

Children’s Lives Include Moments of Bravery(子どもたちの人生には、勇気ある瞬間が含まれています)

この言葉には、子どもたちが日常生活の中で困難に直面しながらも、自分なりの方法で勇気を示し、レジリエンス(回復力)と内に秘めた強さをもって歩んでいるという思いが込められています。 CLIMBというプログラム名は、このフレーズの頭文字をとったものです。

CLIMB®プログラムは、米国のChildren’s Treehouse Foundation が開発(注1)NPO法人Hope Treeが日本語版を作成し、国内の医療従事者を対象にCLIMBファシリテーター養成講座を開催しています。この講座を受講したファシリテーターが、各地の医療機関などでCLIMB®プログラムを実施しています。

CLIMBに関連するプログラムの対象は、学童期や思春期の子どもたち、その親御さんです。
各プログラムの概要は、下表をご覧ください。(注2)

子どもが対象のプログラム 親が対象のプログラム

CLIMB(学童期 対象)

対象:6~12歳の子ども
全6回のグループセッション(毎週1回)
特徴:親グループと並行開催

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親プログラム(保護者 対象)

対象:がんと診断された親、その配偶者
内容:子どもの発達理解、ストレス対処法、親子コミュニケーション
特徴:子どものプログラムと並行開催

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Teen CLIMB(思春期 対象)

対象:12~18歳のティーン
全6回のグループセッション(毎週1回)
特徴:思春期・青年期の発達課題に応じて日記や音楽を用いた自己表現

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講談社WEBメディア『コクリコ』(子育て世代向け情報サイト)にCLIMBの様子が掲載されています。こちらのリンクからご覧ください。

認定NPO法人J.POSH発行の「ピンクリボンNEWS 2025年度夏号」でも、CLIMBの様子が掲載されています。こちらのリンクからご覧ください。

CLIMBプログラムのめざすこと

このプログラムは、こころの健康の増進という原則に基づいています。

  • 子どもの持っている力を引き出し、親の病気に関連するストレスに対処していくための能力を高めることをめざしています。
  • 同じような状況にある子どもたちが集まって、一緒に工作をしたり、話し合ったりしながら、お互いの状況や気持ちを伝えあい、仲間とつながることをめざしています。

参加者の感想

これまでにグループに参加された方々の声をいくつかご紹介します。

お母さま・お父さまの声

子どもの心のケアの大切さを知り、対処法のヒントをいただけました。子どもはとても楽しく毎回参加するのを楽しみにしていました。最後の回の頃には私との絆も前より深まり、子どももいろいろな面で成長したように感じました。
同病の家族同士で交流をもてた点が良かったです。患者会は親だけで、家族が交流するような機会はなかなかないですので。子どもに対してとても丁寧に対応してくださったことに感謝しています。
私は病気になったばかりで、子どもにどう接してフォローしたらよいか分からなくて困っていたのですが、スタッフの方々のおかげで、なんとか毎日の生活が取り戻せた気がします。感謝しています。

参加されたお子さまの声

みんなで仲良く協力してがんについてを学ぶことができてとても楽しかったです。よかったのは、同じ気持ちの人となかよくなれたことです(11歳)
このプログラムに行って、お母さんやお父さんががんの子どもは自分だけじゃないんだと思えました。工作をしたり、らくがきタイムもたのしかったです。(8歳)
ともだちと遊ぶかんじだし、おにんぎょうさんつくってお父さんのがんのこと学べたから、役に立つしおもしろかった(8歳)

注釈

注1 The Children’s Treehouse Foundation(代表:Peter R. van Dernoot)が、Prof. Sue P.Heiney(サウスカロライナ大学看護学教授)と共同開発したプログラム 
※肩書は当時

注2 開催回数は4回や5回にアレンジして行うケースもあります、また、親グループプログラムは開催せずに子供向けプログラムのみ開催のケースもあります