2025.11.18
オンラインCLIMBに関する英語論文1本を「研究成果」のページへ掲載しました
Hope Treeメンバーが責任著者として執筆の英語論文を「研究成果」ページへ掲載しましたので、お知らせいたします。
論文名「Psychosocial Effects of the Online CLIMB® Program on Children of Parents with Cancer」(親ががんと診断された子どもに対するオンラインCLIMB®プログラムの心理社会的影響)
責任著者:柴田 麻美(福井県済生会病院)
掲載ジャーナル:Global Journal of Health Science
(Canadian Center of Science and Education)
受理日:2025年10月27日、公開日:2025年10月16日
掲載サイト:https://www.ccsenet.org/journal/index.php/gjhs/article/view/0/52351
【要旨】
本研究では、親ががんと診断された学齢期の子ども(7~12歳)を対象とした心理社会的支援プログラムCLIMB®のオンライン版の心理的影響を調査しました。CLIMB®(Children’s Lives
Include Moments of Bravery)は通常対面で実施され、親の病気に関連するストレスへの対処スキルを高め、感情的な回復力を育むように設計されています。COVID-19の影響により、本研究ではオンラインでプログラムを実施しました。
親と子の両方が、対面形式と同等の満足度を報告し、参加後、子どもたちはレジリエンスが向上し、親の病気について学び、同じような状況にある仲間とつながることで安心感を得たことが実証されました。親は、子どもたちが病気についてより深く理解し、感情的な成長を示し、子どもたちに対する自身の懸念が軽減されたことに気づきました。
これらの結果は、CLIMB®がオンラインでも効果的な支援方法となり得ることを示唆しており、子どもを持つがん患者とその家族を支援する上での潜在的な価値があることを浮き彫りにしています。


