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2013.07.30

Hope Treeフォーラム&ワークショップ2013実施報告

Hope Treeフォーラム2013を7月13日・東京ウィメンズプラザホール、Hope Treeワークショップを14日、アーバンネット神田カンファレンスにおいて、Hope Tree・ノバルティスファーマ共催、公益財団法人正力厚生会協賛で開催いたしました。

 

 それぞれ172名、60名の方がご参加してくださいました。千年猛暑といわれる3連休にもかかわらず、また、遠方からも来てくださったことにお礼申し上げます。定員の関係でご参加いただけなかった方には申し訳ございませんでした。

 今回はチャイルド・ライフ・スペシャリスト、ソーシャルワーカー等の資格を持ち、現在オハイオ州にあるザ・ギャザリング・プレイス(がん患者及びその家族を力づけ教育するサポート・センター)で、子ども対象のプログラムのディレクターを務められているキャサリン・マッキュー氏を講師にお招きし、フォーラムでは、「がんの親をもつ子どもの理解を深め、子どもと親へのサポートを学ぶ」をテーマに講演していただきました。1部では、患者さん・ご家族と医療・教育・福祉の専門職を対象に、がんについて子どもにどう話すか、親のがんに関連して子どもが抱く共通の懸念や子どもの出すシグナルなどを学びました。第1部終了時の質疑応答も、本当に素晴らしいものとなり、ご質問くださった方に厚くお礼を申し上げます。

 第2部では専門職を対象に、がんの親をもつ子どもの反応を文献も交えて学び、専門職として家族のがんについて子どもにどのように何を伝えるか、など子どもと親を支援する方法を学びました。マッキュー氏は子どもがストレスのある人生に責任を持ってチャレンジできるように援助することが専門職として重要なこととおっしゃっており、とても心に残っています。

 翌日のワークショップでは、「がんの親をもつ子どもをサポートする時に役立つ知識と、子どもと家族に活用できるアクティビティーを経験しながら学ぶ」をテーマとし、臨床で「がん臨床」に関わり、現在、がん患者の親をもつ子どもへの支援を実践している、あるいは支援することを計画している方を対象に「親のがんの子どものアセスメント及び支援に使用する8つのステップ」、「親のがんに子どもが対処するのを支援するときに使用できるいくつかの簡単なアクティビティー」、「親ががんの子どもから聞かれることが多い4つの難しい質問に慣れ、落ち着いて対応する方法」を中心に学びました。

 グループに分かれてお話を聞きながらアクティビティーを行い、和気あいあいとした雰囲気の中、学びを深められました。終了後、参加者の皆さまが、楽しい勉強会だった、明日から活用したいと言いながら帰宅されたのがとても印象的でした。

 当日ご来場いただいたみなさま、さまざまなご支援をいただきましたノバルティスファーマのみなさま、ありがとうございました。

 来年度も、今年度の良かった点、反省すべき点などを踏まえて、より良いフォーラムやワークショップを作っていきたいと強く思いました。