がんになった親と子どものために

またね

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〈作者・訳者〉
大谷美和子 作
岡田まりゑ 絵
〈出版社・値段〉
くもん出版 1,223円
〈対象年齢〉
小学生以上

小学6年生の麻美は、ある日、お母さんが乳がんであることを知りました。
急きょ入院することになったお母さん、これからいつもと違う日がはじまる・・・
単身赴任先の福岡から帰ってきたお父さんに麻美は聞きました。
「お母さん、死なへんよね?」

お母さんの乳がんをきっかけに「生きること」や「死」について考えるようになった麻美。
不安を抱えながらも、普段通りの学校生活、そして赴任先に戻ったお父さん、一人ぼっちの家庭生活が、麻美の不安で押しつぶされそうな気持と一緒に描かれています。

お母さんと同じ病気の人が麻美に教えてくれました。
「生きていればいろいろあるの。だから楽しいの。悲しいこともつらいこともある。だから、うれしい事、楽しい事がいっそう深く味わえる・・・」

不安なのに誰にも相談できないとき、どうしたらよいのかわからないとき、もしかしたらこの本がその答えのヒントを教えてくれるかもしれません。麻美と一緒に何かを感じてくれたらと思います。

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