がんになった親と子どものために

恵みのとき 病気になったら(詩)

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〈作者・訳者〉
晴佐久 昌英 詩・文
森 雅之 絵
〈出版社・値段〉
サンマーク出版 1,260円
〈対象年齢〉
小学生から

「病気になったら

病気になったら どんどん泣こう
痛くて眠れないといって泣き
手術がこわいといって涙ぐみ
死にたくないよと めそめそしよう
恥も外聞もいらない
いつものやせ我慢や見えっぱりを捨て
かっこわるく涙をこぼそう
またとないチャンスをもらったのだ
じぶんの弱さをそのまま受け入れるチャンスを」

[1~7ページから]

著者が病気になったとき、書かれた詩です。
カトリック司祭としてそれまで、多くの病人を励まし、祈ってきました。
人一倍、病人の思いを理解しているつもりだったと。
でも、自分となるとそうはいかないことに、孤独だということに気が付いたのです。

「病気になったら どんどん泣こう」
詩を書いたとき、真っ先に思いついたこの言葉は、自分自身を救ったと著者は言います。
そして、この詩が誰かをほんの少しでも力づけることができるならば・・・という願いが込められています。
不安で眠れないとき、孤独に耐えきれそうもないとき、この詩が勇気づけてくれるかもしれません。

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