ホープツリーとは
ホーム>ホープツリーとは

ホープツリーとは

NPO法人Hope Treeは、親ががんになった子ども、そしてその患者さん、ご家族を支援する団体です。「親が病気になっても、子どものたくましい力を育みたい」「病気になって子育てに自信がなくなっている患者さんを支えたい」と、医療ソーシャルワーカー、臨床心理士、チャイルドライフスペシャリスト、医師、看護師が集まり、2008年8月に任意団体Hope Treeを設立しました。

それまで、日本では親ががんになった子どもの支援については、全く未着手の分野でした。従来の家族ケアの中に子どもの視点が入っていなかったのです。そこで、私たちはすでに取り組みを行っている海外の第一人者を招き、講演会、ワークショップを開催し、そして、2010年には国内初めてのがんになった親をもつ子どものサポートグループを運営することになりました。現在では、全国どこでも患者さんご家族に支援が届くよう、医療者向けの養成講座、各種ワークショップを開催し、徐々にではありますが、それぞれの医療機関で支援の取り組みが広がってきています。

そして、このたび、皆さまのおかげで、Hope Treeは2015年11月に特定非営利活動法人Hope Treeとして新たにスタートを切ることができました。私たちは、今後もがんの親を持つ子どもたち、がん治療と子育てを両立している人、そのご家族、そうした人たちを支えていきたいと願う人たちのために、精一杯尽力していきたいと考えています。“困難な出来事に遭遇しても、人は輝き見つけることができる” 皆様、ご一緒に歩んでいきましょう。

NPO法人 Hope Tree 代表理事 大沢かおり

「親が重い病気の時に、なぜ子どもたちは助けが必要か?」

米国国立癌研究所(NCI)は、米国で1年の間に新たにがんと診断された140万人の大人の内25%に、18歳以下の子どもがいると推定しています。これらの子どもたちは、お母さんの髪の毛が抜けていくのを見たり、お父さんが疲れすぎて自分と遊んでくれないのはなぜだろうと怪訝に思ったり、「私が何をしちゃったからこうなったんだろう?」「私にもがんがうつるのかなあ?」「これから私はどうなっちゃうんだろう?」といった共通する不安を抱えています。残念なことに、この子どもたちが、親ががんになった時におきてくる課題を乗り切るための支援は、ほとんどなされていません。

調査によると、親の重い病気は深く子どもに影響を与え、家庭内でのストレスは親の死の前の方が、死後よりも高いことが分かっています。2006年の研究では、がん患者の子どもの29%は心的外傷ストレス症状を病気の1年目に経験しています。時間が経つにつれて、親の病気について思い悩む時間が増えるので、更なる心的外傷ストレス症状を経験する子どもたちの集団もあります。

追加の調査では、子どもの年齢に応じて提供される心理社会的サポートと病気についての教育は、子どもを有意に助け、家庭内のストレスを軽減し、親の抑うつ気分を改善し、親が自分の治療と健康のことを考える能力を増します。

周りの大人が子どもを支援する視点を持ち、子どものストレスが減り、親子のコミュニケーションがとれることで、がんと闘病する親自身への効果も期待できます。